スラップを習得しよう!
さて、今回からスラップ習得シリーズを始めます!
まずはベーシックな練習、プロローグということでこちらの記事も参考にしてください!
一旦ここでスラップとは?と言うものをおさらいしてみましょう。
Wikipedia参照!
エレクトリックベースにおいてのスラップ奏法は、親指で弦を叩くようにはじく動作(サムピング、英: thumping)と、人差し指や中指で弦を引っ張って指板に打ちつける動作(プリング、英: popping)があり、この二つの動作を組み合わせる事で打楽器のようなパーカッシブな効果が得られる。基本的な弾き方としてはサムピングで低音弦、プリングで高音弦を奏する。
誕生以来、主にファンクで聞かれたが、現在では様々な音楽ジャンルの楽曲で使われているようになった。スライ&ザ・ファミリー・ストーンのメンバーだったラリー・グラハム[2]は、自身がドラムレスのバンドで低音弦のサムピングをバスドラム、高音弦のプリングをスネアに見立て奏したのが始まりだと語っている(ただし彼はスラップという言葉は用いず「Thumbpin'& pluckin'」と呼ぶ)。しかし、スラップの元祖には異論が多くあり、同時期の音楽シーンで自然発生したのではないかとの見方もある。他にブーツィ・コリンズ[3] 、バーナード・エドワーズ、ルイス・ジョンソンらが、スラップ奏法のベーシストとして知られている。
と言うような感じです。
簡潔にまとめると、【叩いて引っ張る】と言うことです。
プル(ひっぱる)のはわりとワンパターンなのですが、サム(叩く)のは結構バリエーションがあります。
基本的にパーカッシブな奏法なので2フィンガーよりゴーストノートも多用され、ゴーストノートにもバリエーションがあります。
今回は上記にも出てきた始祖ラリーグラハムのフレーズから基礎を学んでみましょう。
ココがポイント
僕の信条なのですが「憧れを超えるにはルーツを学ぶべし」と言うことを大事にしています。
皆さんにもフェイバリットミュージシャンがいることと思います。
例えばその人に憧れた時、その人のコピー、研究をすることはもちろん大事なのですが
それだけだと真似(言い方悪いですが)で終わってしまいます。
その人を超えることはできません。
その人を超えるためには、その人が影響を受けたプレイヤーについても深く知らなければなりません。
自分が憧れたプレイヤー(その人)を構成してる要素はなんなのか、そのルーツを辿ると
ルーツからどう言う影響を受けてスタイルを確立したのかが見えてきます。
そしてそのルーツを細部まで自分に取り入れることによって、その人のことがもっとわかるようになり、自分の中で消化して新しいスタイルを生み出すことができるのです。
と言うわけで前置きが長くなりましたが、ラリーグラハムのフレーズを紹介しますので触れてみてください!
Dance to the music
ラリーグラハムが在籍した「スライ&ザ・ファミリー・ストーン」の曲の一節です。
少しアップテンポなのでまずはゆっくり丁寧に練習しましょう。
スライに影響を受けたベーシストとして日本人だとKENKENさんなどが公言されています。
8分音符のフレーズなのでしっかり裏のタイミングも狙って行きましょう。
ゴーストは入れずに弾くこともできますが入れるとよりパーカッシブになります。
手首の回転の軌道を意識して、長時間弾いても肩などが痛くならないように弾けることがポイントです!
全てのスラップの礎になったフレーズ
一つ目と同じくスライから「Thank you」と言う曲です。
このベースラインにスラップのすべてが詰まっていると言っても過言ではありません。
意識すべき点はとにかくパーカッシブに。
特にプルはいかに短くキレ良く発音できるかがポイントです。
ちなみにプルを短くするコツなのですが、弾いた瞬間に押弦してる左手の力を抜くと言う方法もありますが
そもそも左手の押弦を押さえ過ぎず音階が鳴るギリギリの弱さで押さえると言う方法があります。
左手の弦を抑える力で音価をコントロールできるのです。文章で伝えるのが難しいですが是非トライしてみてほしいコントロールです。
そして2拍目、プルの時の16分音符4つ目のタイミング。
ここを針を刺すように毎回同じタイミングを狙っていけるとかなりグルーヴが増します。
4小節目の3弦4フレットは特徴的なミクソリディアンの音使いです
※まだ記事でミクソリディアンなどスケールに触れられてなくてすみません。
簡単に言うと7thの音の半音したが6thなのですがその音がファンクには美味しいのです。
こちらもゆっくりのテンポからじっくり向き合ってみてください。
まずここがクリアできたら複雑なスラップを弾くための基礎能力は備わりますのでトライしてみてください!!